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運転手無しのタクシー

2025年09月22日

 LAの街中で、1日に何度も完全自動運転型のタクシーを見かける。

2024年11月12日より、「24時間365日」のキャッチコピーでWaymoが走るようになった。2024年初頭に商用運行を開始してから、早くもドライバー無しのタクシーはLA市民に受け入れられ、30万人近くが予約リストに自身の名を書き込んでいる。

 私は何度か自転車でWaymoと並走したが、決してスピードを出し過ぎず、安全運転を心掛けている。実際、この新型タクシーを目に留めると心が弾む。新しい時代の足音が聞こえてくるからだ。

運転手無しのタクシー

 今年の6月18日、同社にとってLAエリアにおける2度目のサービス拡大を決めた。より広いエリアでWaymoを走らせることにしたのだ。とはいえ、その前週は街の中心部でサービスを停止している。ドナルド・トランプ大統領が掲げた反移民政策に抗議するデモ隊がWaymo数台をターゲットとし、破壊、および火を放ったことを受けての判断である。

運転手無しのタクシー01

 サンディエゴからLAに移り、まず驚かされたのはホームレスの多さと、彼らが発する悪臭だ。ダウンタウンの至る場所で、ホームレスのテントが目に飛び込んでくる。

 高層ビルが立ち並ぶ反面、米国の大都市にはそんな負の面がある。述べるまでもないが、こうしたエリアは治安が悪い。食うに困った社会的弱者は、犯罪に手を染めやすい。トラブルに巻き込まれ、こちらに非が無かったとしても、無傷でいられないケースは山ほどある。

運転手無しのタクシー02

 タクシードライバーにも、チップが足りないなどとカスタマーに難癖をつける輩がいる。昨今、UberやLyftといった白タクの需要が増加したのも頷ける。

 私は、この運転手のいない完全自動型タクシーに可能性を感じる。丁寧な運転は信頼に値し、無駄な時間のロスも省けそうだ。遠くない将来、日本でも普及するであろう。JBCオートも今後是非、Waymoの点検を手掛けてみたい。

林 壮一 ジェイビーシー(株)広報部 / ノンフィクション作家

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